夜空を手元に・・・ ~Star~

夜空に焦がれる人がいた。
星々を見 
常に一緒にいることができないかと考えた。

彼女は夜を大地に流し続けることにした。
大きな星々の下で 毎日夜を大地に流し続けた。
どこまで持つつづくインディゴブルーの深い夜と
星々のかけらを流し続けた。

大地には夜空がしみこみ 長い長い時間がたった。


人が文明を持ち始めたころ 
特別な石として最初に扱われた ”持つ者”のを選ぶ石が現れた。
困難があろうがなかろうが その人の実力を発揮できる場所に連れていく
そういう石
崇高なる者だけがもつことを許された石だった
石は言うのだ・・・
"この困難を乗り越えることのできぬものは私を持つことを許さぬ"と

それは長く長く 夜空と共に過ごしたいと
大地に夜を流し続けた者への敬意

彼女が 大地に夜を流し続け
大地がそれをはぐくんで生まれた石は
強く美しい ”群青の空の色の石”になった。

現代(いま)、島国に住む 星詠師のたまごの腕に付けられる日が訪れた
「お前と私と空に憧れた彼女と共に」と石はつぶやいた
星詠師のたまごは聞き取れたかどうかはわからない小さなつぶやきだった。

この瞬間 星詠師のたまごは 夜空と星と向き合う覚悟を決めていた・・・。

********************
この物語は「星」のカードと 
ラピスラズリをモチーフにして書いてみました
星のカードというのは MarseillesTAROT も
ウエイト版もほぼ構図が変わっていないんです

そして ラピスラズリは人に認知されて 
利用された 最古の鉱物といわれている
古代ローマの博物学者プリニウスはラピスラズリを
「星のきらめく天空の破片」と称したらしい石

タロットだけでなく ラピスラズリで物語を紬いでみたのは
そういう変わらず古くからの意味があるもの同士だから
星のカードは単純にラッキーくるかも!なんて読む人もいますが

私は個人的に
生命の木のパスの該当から
自分自身というものがいて 
人生の機微みたいなものを感じ取る感性を併せ持ったのがこのカードだと認識しています。
自分というものがあって 感性というものがあって 
星の輝きの元に 自分と感性が 融合し 次の世界に流れ込む
だから未来の希望という意味が付いてるんだねって
(レビ版だと・・・ホドーネツアクの葛藤のとこにあるんですけどねwそれはまたの機会に)

この該当パスと ラピスの持つ意味がリンクしている気がするのです。
自分自身をしっかりともってないと翻弄されるんですこの石に
辿り着くべき場所へと、否応なしに導く石なんですラピスって・・・。

自分をしっかり持っていることが大事な石だから 
この星のカードににてるなと
で・・・コラボで紬詠んでみた感じです

零街の片隅 lovelysnow

零に何をかけても零なり・・・・ そんな街の片隅の住人 志彌 星・時・RUNE・Dice・cardを詠みとき 紡ぐ・・・ 音なき声をひろい しずかにいやす・・・・

0コメント

  • 1000 / 1000